2019年10月19日

安威川周辺の生態系を保全するために、「特定外来生物」についての知見を深めていきたい。



茨木市には、天然記念物や希少な生き物たちが多様に棲息していますが、近年、その存在を脅かす外来生物が生息域を拡大し、深刻な環境問題を引き起こしています。安威川ダムファンづくり会では「安威川周辺の環境を考える講座」を開催し、ダム建設地周辺に生息する「特定外来生物」の知識を深め、それらがもたらす影響や対策について、専門分野の方々に講義をしていただきました。環境カウンセラー・池田哲哉さんからは、安威川周辺の生物多様性と特定外来生物の関係について。特に希少生物の多い北部域における環境負荷の軽減を考える機会となりました。茨木市環境政策課・守口勝さんは、特定外来生物である昆虫による被害、環境破壊、自然林等への影響など、身近な危険性から茨木市全域の課題点を、わかりやすくレクチャー。大阪府中部 農と緑の総合事務所・馬場玲子さんは、安威川ダム周辺にも侵入しているナルトサワギクを主題に、特定外来植物の脅威 と防除に関する解説を行いました。一般の人たちには、馴染みの少ない特定外来生物をテーマとした講座でしたが、たくさんの参加者が集まり、熱心に聴講している姿から、一般の方々の環境保全に対する意識の高さを実感することができました。このような取り組みを一過性に終わらせず、安威川周辺の自然環境を守り継いでいくための、さまざまなアクションを継続的に行っていきたいと考えています。