2020年11月14日
工事の安全とダムの永年の安泰を祈念する「定礎式」を開催しました。
令和2年11月14日、安威川ダム本体工事の安全およびダムの永久堅固と安泰を祈念し,「安威川ダム定礎式」が挙行されました。定礎式はダム建設工事において非常に重要な行事であり、ロックフィルダムでは堤体の盛立が本格化する中でその基礎を確かなものとし、工事の安全かつ着実な進捗に向けて道筋をつける意味合いがあります。
式典には原田憲治衆議院議員、足立康史衆議院議員、吉村洋文大阪府知事をはじめ、国土交通省関係者、各自治体議員、近隣地区代表者、工事関係者等が出席し、清々しい秋晴れのもと定礎の運びとなりました。定礎式の開式にあたって吉村大阪府知事による主催者挨拶の後、大阪府安威川ダム建設事務所の江原所長より,ダム建設にあたり,集落の全戸移転や土地をご提供頂いた地元の皆様をはじめ,関係の皆様のご支援・ご協力への感謝とともに、昭和42年7月の北摂豪雨災害を契機としてダムが構想、立案されて以降、現在に至るまでの主な事業の経過と、転流トンネルの工事着工から、基礎掘削、グラウチング、ロック材およびコア材の盛り立て着手に至るまでのダム本体工事の進捗状況が報告されました。
事業経過報告後は、地元選出の原田憲治衆議院議員をはじめ,井上国土交通省水管理・国土保全局長他各位より、ご祝辞をいただきました。その後、式典のメインイベントである「定礎の儀」を執り行いました。
まず、重量114kgにもなる礎石が、古くより重い材木や大きな石を運ぶときに、士気を鼓舞するための掛け声として唱われた「木遣り唄(きやりうた)」に合わせ総勢15名の担ぎ手により搬入されました。礎石の搬入が滞りなく終了した後、「工事の道筋をつける」という意味で、礎石を固めるためにスコップを使い、盛り立て材料を礎石の基礎に入れる儀式である「鎮定の儀(ちんていのぎ)」が行われました。次に、「工事を進める道を均す」という意味で、鎮定の儀で礎石の周りに入れた盛り立て材料を鏝で均す儀式である「齋鏝の儀(いみごてのぎ)」が行われました。続いて、ダム本体の本格的な築造に向け、「工事の道をしっかりと固める」という意味で、礎石の角を木槌で叩いてしっかり固める儀式である「齋槌の儀(いみつちのぎ)」が行われました。最後に、日ごろの工事で使用されている40tダンプトラックと21tブルドーザー、10t振動ローラなどの重機を用いて「埋納の儀(まいのうのぎ)」が行われ、ダム堤体中に礎石が埋納されました。定礎の儀が終了し、安威川ダムの定礎を祝して足立康史衆議院議員による万歳三唱の発声に合わせて、久寿玉が開披され、華々しい幕引きとなりました。