2021年10月22日
自然環境を守り継ぐための活動を通じて地域づくりの関係人口を増やしていく。
令和3年10月22日、北部活性化支援グループ「RISE」代表の田中春樹さん、副代表であり立命館大学政策科学部3回生の古川伊吹さんをはじめ、安威川上流漁業協同組合、地元で暮らす方々によって、二回目となる「アドプト・リバー・竜仙峡の清掃活動」が行われました。令和4年春に安威川ダムの堤体が完成し、周辺整備事業が推進されるなか、ダムの上流部にあたる竜仙峡の豊かな自然環境を、みんなの力で守り継ぐための活動を実践していくことで、より多くの人たちへの周知を高め、地域づくりに向けて、関係人口を増やしていくための機会づくりを目的としています。
清掃活動の場は、ダム湖の完成後も、その姿を現状のまま残すこととなる竜仙峡、そして、安威川の支流である「下音羽川」。清掃が終わると、みんなで楽しく昼食タイム。地元で収穫された新鮮な野菜がたっぷり入った”豚汁”と平飼い自然卵を使った”たまごかけごはん”を美味しくいただきながら、地域の課題や今後の活動展開について意見交換を行いました。
2021年10月10日
竜仙峡に設置した「山のベンチ」に身を委ねて、ダム周辺地域の未来像をイメージする。
安威川ダムの上流部「竜仙峡」の河川沿いに、深い木々に包まれた幻想的な空間が広がっています。この美しい場所と周辺の豊かな自然環境を守り継ぎ、次世代の人たちの貴重な地域資源として、どのように活用していけばよいかを、地元に暮らす方々をはじめ、多様な分野の人たちがアイデアや意見を持ち寄り、社会実験などを通じて、さまざまな可能性の検証を行っています。「山のベンチ」は、そこに、ゆったりと腰掛けて、川のせせらぎや木々の触れ合う音色、鳥たちのさえずりに耳を傾け、自然の恵みを肌で感じながら、安威川ダム周辺の未来像を思い描いていただくためのシンボリックなプロダクトとなるよう考案されました。
「山のベンチ」は、「間伐材の活用による森林保全プロジェクト」から生み出されました。設計を手がけたのは「河上友信空間設計事務所」。日本は〝小径木文化〟と呼ばれ、間伐で取れる細い木でもうまく使って大きな建物を造ってきました。これは森林を守ることにも繋がっています。この日本独自の建築的文化を現代的に解釈し、デザインに取り入れています。靴を脱ぎ、あぐらをかいて寛げる大きな座面は、まるで縁側のような使い心地。現在、竜仙峡に三脚、安威川ダム展望広場に一脚が設置されています。今後は、山間部をはじめ、市街地など、さまざまなエリアに展開していく予定です。