2022年12月16日

安威川ダムに隣接する公園の名称が「ダムパークいばきた」に決定しました。


令和6年中にオープン予定の安威川ダム周辺の公園名称については、全国から名称案を募集し、市民投票と関係者意見の聴取を行いました。結果、名称は「ダムパークいばきた」に決定しました!名称案の応募件数は1,439件、市民投票は2,714票と、たくさんの方に興味を持っていただけました。

名称については「わかりやすく呼びやすい」といった点や、「いばきた」というフレーズに対する支持が高く、「山とまちをつなぐハブ拠点」として広く茨木市をPRするにふさわしいということから決定しました。

公園では、バンジージャンプなどが楽しめる長さ日本一の人道吊り橋やダム湖面を活かした水上アクティビティなどが計画されています。


2022年12月10日

安威川ダム周辺整備エリアの一部を使ったチャレンジイベント「だむチャレ!」を開催しました。


茨木市が推進する安威川ダム周辺整備事業では、いばきたの活性化につながる拠点づくりを目指しており、そのための事前プロモーションとして、ダム湖に隣接する公園やその周辺での活動を通して地域の活性化を図る「エリアマネジメント組織」の構築に取り組んでいます。

12月10日に開催された「だむチャレ!」は、事前プロモーションの一環として、みなさんにオープン後の姿を想像し、「ワクワク感」を持っていただくことを目的に実施しました。 当日は、公園での活動を希望する人たちが、6つのプログラムを企画・実施。参加者は、いばきたで採れた野菜や加工品などのマルシェをはじめ、子どももできる薪割り 体験や世界のBBQ、火おこし体験など、公園予定地でのチャレンジプログラムを楽しみました。令和5年5月には、さらにバージョンアップしたイベントの開催を予定するなど、今後も地域活性化のための仲間や仕組みづくりに向けた、さまざまな事前プロモーションを展開していきます。


2022年12月03日

「竜仙峡・アウトドアクッキング」〜 次世代につなげていくためのフィールドづくり。


安威川ダムの上流に位置し、かつては釣りや水遊びをする人たちで賑わった親水空間「竜仙峡」。安威川ダムファンづくり会では、この恵まれた自然環境を、ダムの完成後においても守り継ぐとともに、市街地では得ることのできない自然体験のフォールドとして活用し、環境や防災をはじめ、地産地消、地域コミュニティを学ぶことができる「場」の創出を目指しています。

12月3日、今年で5度目となった「竜仙峡・アウトドアクッキング」。まずは、参加者全員で周辺の清掃活動を行った後、北部地域で収穫されたお米や野菜をダッチオーブンでつくる料理と安威川上流漁業協同組合に提供していただくアマゴの塩焼きを美味しくいただきました。また、子どもたちが協力し合いながら焚き火の火起こしをしたり、竜仙峡エリアの生物調査を行うなど、この恵まれた「場」を次世代につなげていくために果たすべき役割や活動の方向性を発見する機会となりました。



2022年10月16日

食育プロジェクトをサポートする「茨木エディブルガーデン2022」

茨木市の中心部、市役所にほど近い住宅街にある大手町「みんなの畑」。平成30年の大阪北部地震によって、老朽化した木造住宅が揺れで損壊し、その後更地になっていた土地の所有者が「これからの子どもたちのために使って欲しい」と、地域で子育て支援を行う団体「シェアリンク茨木」に相談。そして、令和3年から、近隣に暮らすファミリー、高校の生徒や教員、ボランティアの大学生たちと一緒に畑づくりがはじまりました。

この「みんなの畑」で行わている「大豆の一生プロジェクト」は、茨木高校の生徒たちを中心に、地域の人たちとともに大豆を育て、味噌や醤油などの加工品や料理の食材にし、みんなで美味しくいただくという「食の循環」を生み出すプロジェクト。

その賛助企画である「茨木エディブルガーデン2022」では、10月16日、茨木市立男女共生センターWAMホール にて、NPO 法人 大地といのちの会 理事長 吉田俊道さんを迎えて「菌ちゃん 野菜づくり&元気人間づくり / 土から学ぶ体と食」というテーマで講演会を開催。また同会場にて、吉田氏も出演するドキュメンタリー映画「いただきます2 ここは発酵の楽園」の上映会も行いました。


2021年12月05日

ダム周辺の未来を考える 「竜仙峡・アウトドアクッキング」

ダム建設予定地の上流部に、清らかな渓流と深い木々に包まれた「竜仙峡」というエリアがあります。安威川ダムファンづくり会では、この恵まれた自然環境を、ダムの完成後においても守り継いでいき、次世代の地域資源として利活用していくことができるよう、多分野の人たちや地元の方々が、さまざまな角度から検証と実践を続けています。「竜仙峡・アウトドアクッキング」は、北部地域で収穫されたお米や野菜をダッチオーブンでつくる料理、安威川上流漁業協同組合に提供していただくアマゴの塩焼きを美味しくいただきながら、みんなで地域の未来を考える機会づくりを行っています。

2021年12月4日に行われた「竜仙峡・アウトドアクッキング」のメニューは、茨木産のお米と野菜を使った「出汁カレー」と「アマゴの塩焼き」です。






2021年10月22日

自然環境を守り継ぐための活動を通じて地域づくりの関係人口を増やしていく。



令和3年10月22日、北部活性化支援グループ「RISE」代表の田中春樹さん、副代表であり立命館大学政策科学部3回生の古川伊吹さんをはじめ、安威川上流漁業協同組合、地元で暮らす方々によって、二回目となる「アドプト・リバー・竜仙峡の清掃活動」が行われました。令和4年春に安威川ダムの堤体が完成し、周辺整備事業が推進されるなか、ダムの上流部にあたる竜仙峡の豊かな自然環境を、みんなの力で守り継ぐための活動を実践していくことで、より多くの人たちへの周知を高め、地域づくりに向けて、関係人口を増やしていくための機会づくりを目的としています。




清掃活動の場は、ダム湖の完成後も、その姿を現状のまま残すこととなる竜仙峡、そして、安威川の支流である「下音羽川」。清掃が終わると、みんなで楽しく昼食タイム。地元で収穫された新鮮な野菜がたっぷり入った”豚汁”と平飼い自然卵を使った”たまごかけごはん”を美味しくいただきながら、地域の課題や今後の活動展開について意見交換を行いました。


2021年10月10日

竜仙峡に設置した「山のベンチ」に身を委ねて、ダム周辺地域の未来像をイメージする。



安威川ダムの上流部「竜仙峡」の河川沿いに、深い木々に包まれた幻想的な空間が広がっています。この美しい場所と周辺の豊かな自然環境を守り継ぎ、次世代の人たちの貴重な地域資源として、どのように活用していけばよいかを、地元に暮らす方々をはじめ、多様な分野の人たちがアイデアや意見を持ち寄り、社会実験などを通じて、さまざまな可能性の検証を行っています。「山のベンチ」は、そこに、ゆったりと腰掛けて、川のせせらぎや木々の触れ合う音色、鳥たちのさえずりに耳を傾け、自然の恵みを肌で感じながら、安威川ダム周辺の未来像を思い描いていただくためのシンボリックなプロダクトとなるよう考案されました。




「山のベンチ」は、「間伐材の活用による森林保全プロジェクト」から生み出されました。設計を手がけたのは「河上友信空間設計事務所」。日本は〝小径木文化〟と呼ばれ、間伐で取れる細い木でもうまく使って大きな建物を造ってきました。これは森林を守ることにも繋がっています。この日本独自の建築的文化を現代的に解釈し、デザインに取り入れています。靴を脱ぎ、あぐらをかいて寛げる大きな座面は、まるで縁側のような使い心地。現在、竜仙峡に三脚、安威川ダム展望広場に一脚が設置されています。今後は、山間部をはじめ、市街地など、さまざまなエリアに展開していく予定です。





2021年09月30日

動植物への配慮と保護を見据え、実態調査・予測分析、データベースづくりを行い、 ダム周辺における環境保全につなげていきます。



令和4年春、安威川ダムの堤体が完成し、ダムが貯水できる水位まで水を溜め、その後、平常時の水位まで調整を行う「試験湛水」が開始されます。安威川ダムファンづくり会・環境部会では、ダム周辺に生息する多様な動植物への配慮と保護を見据えて、実態調査・予測分析、およびデータベースづくりを行っています。また、天然記念物、絶滅危惧種、地域的な希少種をはじめ、過去に確認記録はあるが非常にまれな種などを中心に、生息エリアと生態的特徴をまとめたマニュアルを作成。ダム周辺の維持管理、環境保全に役立てていくことを目的としています。




マニュアルには、動植物への配慮、生態の保護をはじめ、下流部まで流れ落ちた個体の救助方法、レジャーやイベントなどの「人による負荷となる行為」への注意点、また、自然観察やフィールドワークにおける留意点なども記載されています。


2020年12月05日

安威川ダム周辺の将来について考える「竜仙峡アウトドアクッキング」



安威川ダム建設地の上流部、美しい山々と渓流が織りなす絶景のロケーションに包まれた「竜仙峡」は、かつて「竜仙閣」という旅館もあり、釣り人や川遊びなどを楽しむ「親水空間」として賑わった場所。安威川ダムファンづくり会では、周辺整備事業にともない、安威川流域の利活用、環境保全や、維持管理について考え、活動に取り組んでいくメンバーが一同に集まって、令和2年12月5日に「竜仙峡 アウトドアクッキング」を行いました。地元で採れた食材でつくるメニューは、盛りだくさんの野菜が入ったお味噌汁と人参を混ぜた夕焼けごはんのおにぎり、アマゴの塩焼き。大自然に囲まれた幻想的な空間で、とっても美味しい料理をいただきながら、この恵まれた豊かな環境を、どのように守り継いでいくかを真摯に見つめ直す一日となりました。








お米と野菜は、自然食カフェ BONO cafe 樋口智香さんの声掛けによって、北部地域の農家さんから提供していただきました。アウトドアクッキングに欠かせない鉄鍋調理は、ダッチオーブンのスペシャリスト・藤野未知数さん。アマゴの塩焼きは、安威川上流漁業協同組合のみなさんのご協力によるもの。料理の監修は、子育ち食育実行委員会入交享子さん。



2020年08月01日

安威川ダムファンづくり会「間伐材による森林保全プロジェクト」から 生み出された「山のベンチ」。

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安威川ダムファンづくり会では、茨木市北部地域の課題解決に向けて、森林ボランティアの方々、木工家、クリエイターたちで編成する「間伐材による森林保全プロジェクト」を推進しています。間伐ヒノキを使ってプロダクトアウトされた「山のベンチ」は、ダムの建設現場を一望することができる「安威川ダム展望広場」に設置しました。今後は、さらに脚数を増やし、ダム周辺の様々なエリアに展開していく予定です。安威川ダム建設と周辺整備事業とともに、美しく豊かな里山を守り継ぎ、北部地域における持続可能な自然環境について考察する機会づくりを目指しています。



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2019年12月14日

ダム周辺整備の将来について考える「竜仙峡アウトドアクッキング」。



安威川ダム建設予定地の上流部、美しい山々と渓流が織りなす絶景のロケーションに包まれた「竜仙峡」は、かつて「竜仙閣」という旅館もあり、釣り人や川遊びなどを楽しむ「親水空間」として賑わった場所。安威川ダムファンづくり会では、周辺整備事業にともない、安威川流域の利活用、環境保全や、維持管理について考え、活動に取り組んでいくメンバーが一同に集まって、「竜仙峡 アウトドアクッキング」を行いました。地元で採れた食材でつくるメニューは、人参を混ぜた夕焼けごはんのおにぎり、盛りだくさんの野菜が入ったお味噌汁、ニジマスの塩焼き。大自然に囲まれた幻想的な空間で、とっても美味しい料理をいただきながら、この恵まれた豊かな環境を、どのように守り継いでいくかを真摯に見つめ直す一日でした。



2019年12月10日

安威川ダム建設のガイドラインや進捗状況などを伝える情報発信ツールを制作しました。

ダムの建設現場が一望できる大門寺北側高台ゾーン(展望広場)にインフォメーションボードを設営しました。また、市街にある安威川ダム情報交流センターでは、パネル展示の充実を図るなど、皆さんにダム工事の経緯やガイドライン、進捗状況などを、より詳細にわかりやすく情報発信を行っていきます。


大門寺北側高台ゾーン(展望広場)にインフォメーションボードを設営



安威川ダム情報交流センターのパネル展示をリニューアル


2019年11月20日

茨木の特産品づくりをスタートアップ、茨木産の玉子と蜂蜜を使った「山のカステラ」。



安威川ダムファンづくり会では、地産地消の推進を目的とした、茨木の新しい特産品づくりに取り組んでいます。「山のカステラ」は、大阪府立茨木高校の生徒たちに伝わる「茨高カステラ」をお手本に、茨木産の玉子と蜂蜜を使ってつくりました。完成品のお披露目として、安威川フェスティバル 2019 にて実売。たいへん好評をいただき、用意した品は完売となりました。今後は、みなさんの意見やアイデアを集約していきながら、さらに改良を加え、販売の場を拡大し、特産品としての定着を目指していきます。


2019年11月10日

サイクリングロードマップ「 GO CYCLING TO AIGAWA 03 」を発行しました。



茨木を自転車で楽しむための、さまざまなコースや情報を盛り込んだ、サイクリングロードマップ「 GO CYCLING TO AIGAWA 」。各コースでは、歴史や文化、豊かな自然や里山の景観、美味しい食事に出会えるスポットなどを紹介し、サイクリングによる茨木の魅力発信につなげていきます。

2015年の発行以来、好評をいただいているロードマップですが、道路事情によるコース変更、スポット情報のマイナーチェンジを行っています。この度の発行の03号は、2019年10月更新版となります。



2019年10月19日

安威川周辺の生態系を保全するために、「特定外来生物」についての知見を深めていきたい。



茨木市には、天然記念物や希少な生き物たちが多様に棲息していますが、近年、その存在を脅かす外来生物が生息域を拡大し、深刻な環境問題を引き起こしています。安威川ダムファンづくり会では「安威川周辺の環境を考える講座」を開催し、ダム建設地周辺に生息する「特定外来生物」の知識を深め、それらがもたらす影響や対策について、専門分野の方々に講義をしていただきました。環境カウンセラー・池田哲哉さんからは、安威川周辺の生物多様性と特定外来生物の関係について。特に希少生物の多い北部域における環境負荷の軽減を考える機会となりました。茨木市環境政策課・守口勝さんは、特定外来生物である昆虫による被害、環境破壊、自然林等への影響など、身近な危険性から茨木市全域の課題点を、わかりやすくレクチャー。大阪府中部 農と緑の総合事務所・馬場玲子さんは、安威川ダム周辺にも侵入しているナルトサワギクを主題に、特定外来植物の脅威 と防除に関する解説を行いました。一般の人たちには、馴染みの少ない特定外来生物をテーマとした講座でしたが、たくさんの参加者が集まり、熱心に聴講している姿から、一般の方々の環境保全に対する意識の高さを実感することができました。このような取り組みを一過性に終わらせず、安威川周辺の自然環境を守り継いでいくための、さまざまなアクションを継続的に行っていきたいと考えています。


2019年06月24日

岐阜県大野郡白川村「御母衣ダム」と、福井県大野市「九頭竜ダム」の視察をしてきました。



6月24日(月)ファンづくり会では、安威川ダム建設事務所の職員たちとともに、他地域のロックフィルダムの視察を行いました。岐阜県大野郡白川村、一級河川・庄川本流最上流部に建設された「御母衣ダム」は、電源開発(J-POWER)が管理する発電専用ダムで、高さ131メートルと日本屈指の規模のロックフィルダム。只見川の奥只見ダム、田子倉ダムと共に「OTM」の頭文字で呼ばれています。「九頭竜ダム」は、福井県大野市、一級河川・九頭竜川水系九頭竜川に建設されたダム。高さ128メートルのロックフィルダムで、洪水調節・発電を目的とする、国土交通省・電源開発(Jパワー)共同管理の多目的ダムです。両ダム建設に至る経緯、地域環境保全・維持管理のあり方、地元住民の想いに触れ、安威川ダム周辺整備事業に対する取り組みの重要性と幾多の課題点を再認識しました。この貴重な経験を、安威川ダム完成に向けてのグランドデザインに活かしていきたいと思います。

[ 御母衣ダム ]



[ 九頭竜ダム ]


2019年06月03日

岐阜県揖斐郡揖斐川町「徳山ダム」を視察してきました。



5月22日(水)ファンづくり会では、安威川ダム建設事務所の職員たちとともに、岐阜県揖斐郡揖斐川町、木曽川水系揖斐川最上流部 に建設された「徳山ダム」を視察してきました。「徳山ダム」は、日本最大級の貯水量を誇るロックフィルダム。美しい山々に包まれた壮大なスケールの湖を目前に、思わず息を呑む視察クルーたちでした!!ダムを案内をしてくださったのは、独立行政法人 水源地機構 徳山ダム管理所 管理課 副参事 中嶋聡さん。各施設を見学をはじめ、ダムの機能と役割、建設の経緯、環境保全への取組みや湖畔の利活用など、さまざまな観点からのお話をお聞きすることができました。今回の貴重な経験を周辺整備事業の推進へと活かし、安威川ダム完成に向けてのグランドデザインを描いていきたいと思います。


2016年01月20日

「安威川ダムファンづくり会」の27度 第3回目となる全体会議が行われました。

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本日「安威川ダムファンづくり会」の27度 度第3回目となる全体会議が行われました。環境部会、アート・文化・教育部会、プロモーション部会の参加者に加え、オブザーバーとして安威川ダム周辺プランワークショップに参加された地元住民の方々や安威川ダムに関心のある団体なども加わり、昨年開催された安威川フェスティバル2015のふり返りと今後のダム周辺の日常の利活用について議論を行いました。

フェスティバルのふり返りでは、各部会から、それぞれのプログラムの成果と課題の報告、日常の利活用では、環境、アート、文化、教育の観点から安威川ダム周辺の特性を活かした様々なアイデアが提案され、来年度に向けた取組みの意見交換が行われました。

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2014年03月12日

2013年度 第1回ファンづくリ会

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平成26年3月12日(金)に安威川ダム建設事務所にて「第1回ファンづくり会」が開催されました。前回参加の12名の協議者に加え、新しいメンバーの顔ぶれもありました。また、今回のファンづくり会に関心、興味のある方々が見学されている姿も見られました。

第一部では、安威川ダム建設事業の変遷と歴史についての説明がありました。安威川ダムは、昭和42年の北摂豪雨災害を契機に構想が立案され、それから48年、ほぼ半世紀に渡る事業であること。また、ダム建設区域の地域のみなさんとの合意を得ていくための経緯があったことや、治水・利水のために多目的ダムとして着手されたが、水需要の低下から治水のみの単独目的となり、規模縮小のかたちで、ダム本体工事が平成26年より開始されたことなどお話がありました。

安威川ダムについて >>

次に、ファンづくり会のアドバイザーとして大阪府立大学大学院生命環境科学研究科の増田昇教授から、安威川ダム周辺地域の保全についてのお話がありました。地域の未来を見据えていく上で、過去の経緯と歴史を「しっかりと知る」というところから、はじめなければならないということを語られました。ダム建設予定地周辺、さらに上流部に広がる、この恵まれた自然が「地域資産」であるということを忘れてはいけないということ、ダム建設によって失われる自然を全力で回復していくという命題を何よりも優先させるべきであるとおっしゃっていました。ダムを上手に活用することも大切だが、流域の自然を積極的に保全するという姿勢こそが重要であり、そして50年後には、今以上の自然を創出させ、次世代の人々に譲り渡すといった明確な目標設定を掲げる必要があること、そしてプラットフォームは「想いをつなぐ拠点」であり、継続的な活動のためには、順応的なマネジメントが大切であるということも語られました。

安威川ダムファンづくり会について >>

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第二部では、協議者の皆さんから、「ダムの保全と活用」に関して専門的知見からみた先進事例を紹介していただきました。教育関係者、NPO団体、デザイナーやアーティストなど、様々な立場の方々から、安威川ダム周辺地域の魅力や課題、観光や景観づくり、効果的な情報発信のあり方など、多様な視点での事例紹介をしていただきました。
後半の意見交換では、ダムの活用と保全に関して、関係者全員で目的・課題・目標を共有する必要性について議論しました。ファンをつくっていくということはどういうことか、新しいプロジェクトとファンをどうつくっていくのか、また自立した資本をつくっていかなくてはいけないなどの課題が明確化していく会となりました。


2014年01月30日

安威川ダム現地見学会

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平成26年1月30日(木)に、安威川ダムファンづくり会の「安威川ダム現地見学会」が開催されました。茨木市内外の各専門分野の方々12名が参加されました。

「安威川ダムファンづくり会」は、ダムやその周辺環境の保全・活用などについて、魅力を感じて集まってこられる方々が「ファン」となって、ダム完成後に、よりよい環境を創出していくことや、地域の魅力づくりに参加していただくことを目的としています。今回の「安威川ダム現地見学会」は、ファンづくり会関係者の交流と現時点でのダムに対する印象や想いなどを話し合っていただくことを目的に行われました。
第一部は安威川ダム建設事務所で行われ、自己紹介からはじまり、事務局から安威川周辺の環境についての説明がなされた後、安威川ダムの「保全と活用にむけたプラットフォームづくり」に関する説明がはじまりました。

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安威川ダムファンづくり会について >>

安威川ダムの「保全と活用」に向けたプラットフォームづくりについてのお話の中では、「ダム周辺と市街地との連携」「継続的な運営のしくみづくり」「活用と保全の担い手づくり」といった3つの方向性が示されました。その後、ダム周辺環境の活用について、里山と都市という2つの立場と文化教育の視点からのアイデアが示されました。専門的知見からみた先進事例の収集もしていきたいといった提案もありました。

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会の後半では、協議者間でのご自身の活動紹介とダムの活用に関しての意見交換が行われました。意見の中では、市街地とダムがつながっていく考えには賛成であることや、環境ボランティアという立場で貢献していきたい、などといった声もありました。また都市と山間部を結びつけるハブ機能の重要性や、アートによる気付きを活用していきたいという意見など、協議者の皆さんからそれぞれの専門分野のノウハウを活用して、地域に貢献していきたいという想いが伝わってきました。

第二部では、実際の現場を知ってもらうために安威川ダム現地見学が行われました。見学ルートは、ふれあい広場予定地、ダム本体予定地からダム湖展望広場予定地、車作代替農地、権内水路、権内せせらぎ広場、見山の郷、茨木市里山センターなどの施設の紹介や、各施設の役割について説明がありました。協議者の皆さんから積極的な質問等もあり、今後のダムの可能性について思いを巡らせる機会となりました。

20140130fan00-4車作集落周辺からダム湖となる方角の風景

20140130fan00-5見山の郷外観

20140130fan00-6見山の郷内観

20140130fan00-7里山センター外観

次回は、第1回ファンづくり会が予定されています。協議者の皆さんから今後のダムの活用と保全に向けて、さまざまな事例を紹介していただきます。

 


 

ファンづくりの会 プロセス INDEX

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